コラム
プロフィール
萩原 直見
- 株式会社Future Nail 代表取締役社長
- NPO法人日本ネイリスト協会 理事
- 一般社団法人日本エステティック協会 理事
足底の角質肥厚部位の特徴と美容的観点から考えたフットケアについて(2022/03/10)
〇足底の角質肥厚部位の特徴と美容的観点から考えたフットケアについて
足の角質肥厚部位の発生する部位について、アンケート調査(2021年6月株式会社Future Nail調べ 132名:内女性131名、平均年齢45歳)によると、「1位 かかと」、「2位 ヒールダコ」、「3位 母趾球」、「同率4位 母趾側面、小趾球」という結果が得られました。
■カサカサ&ガサガサ踵の角質ケア
踵のカサカサ、ガサガサ等の角質トラブルは、後ろ重心で歩いていることや、ハイアーチ、冷え等が原因となる場合もありますが、不適切な角質ケアでも生じる場合があります。
特に、乾燥した状態で粗めのフットファイルで削った場合や、角質がふやけている際の削り過ぎ等、過剰に角質を削り過ぎることはNGです。そして、日頃からの保湿ケアを続けることが大切です。
美容従事者が行うフットケアにおいて、足底の角質ケアはとても重要なポイントです。
なめらかで柔らかい足底を体感していただくことは、フットケアが如何に気持ちがよいかを知っていただく契機となり、継続的なフットケアの重要性を感じていただくことにも繋がります。
さらに、足底の角質肥厚の原因は、爪トラブルをかばって歩いている場合や、靴と足のミスマッチ、足趾アライメント異常等により生じている場合もあることを知っていただき、自身の足の状態を正しく認識していただく機会にも繋がります。
■ヒールダコはなぜ出来るのか?ヒールダコ対策は?
なぜ、ヒールダコが出来るのか?
この画像で、3cmヒール、5cmヒール、7cmヒール、9cmヒールを履いた前足部の状態の変化を見ると、ヒールが高くなるほど、前足部に荷重が集中していることが分かります。さらに、横アーチが崩れて開張足気味になっていること等がヒールダコの原因と考えられています。
しかし、多くの女性は、足が少々痛くてもヒールの靴を履くことをやめる方は少ない傾向にあります。
ヒールダコ問題を少しでも解消するために、横アーチを下からさりげなく支え、足半効果をプラスした「スパルーチェ フットケア ハーフパッド」を開発しました。
ヒールの靴を履いても、前足部への負荷を和らげ、足ゆびの運動をサポートする機能を搭載しています。
■MP関節を鍛える毎日のホームケアの重要性
巻き爪、浮き趾、開張足...等、足と爪のトラブルには、MP関節を鍛えることが重要です。
足ゆびとMP関節を鍛える「タオルギャザー運動」「足ゆびジャンケン」「ボールつかみ」等の運動は、効果的ですが長続きする方は少ないと思います。
そこで、毎日続けられる方法として、「スパルーチェ フットケアスリッパ」を開発しました。スリッパを履くだけで、MP関節の屈曲運動が出来ること、さらに足ゆび先にも力を入れやすい構造なので、巻き爪ケアにもおすすめです。
さらに、足ゆびストレッチ効果で、足の重心バランスが整えられ、立つ姿勢にも変化を実感していただけます。
※スパルーチェ フットケアアイテムについて
http://future-nail.jp/spaluce
美容従事者が行うフットケアは、足の健康を守るゲートキーパーとして、足の美容と健康の大切さを伝えるスポークスマンとしての役割があると思います。
足育研究会に会員登録させていただき、足に関する様々な学びの機会と、最新情報を得ることが出来て大変感謝しています。
これからも、Japaneseクオリティの質の高いフットケアが、日本から世界に広がっていくことを願っています。
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