コラム

プロフィール

藤井 恵

  • 快適な靴と足 WOHLTAT(ヴォールタート)代表
  • 足・爪 お手入れ専門店・ポド代表
  • フスフレーゲマスター (FSI)
  • マスターオブシューフィッティング(FHA)
  • シューフィッター養成講座プライマリーコース講師・実技指導員
  • 特定非営利活動法人 日本足育プロジェクト協会 靴学講師
  • ORAナーゲルシュパンゲインストラクター
  • 日本語出版実行委員会 代表

足のサイズに合った靴下選び(2023/03/31)

日々フットケアの仕事に携わっていると、タコ・魚の目、外反母趾、巻き爪など、足・爪のトラブルを見ることが多い。特に爪トラブルは履物の影響を受けやすく、靴・靴下のチェックはとても大切です。

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これは2018年ドイツデュッセルドルフの施設で、アンケ・ニーデラウ先生(ドイツ国家資格、ポドローゲの資格保持者)の施術を受けた時の写真です。アンケ先生は施術前に足の状態をチェック、靴のチェック、それから靴下のチェックをされました。その時初めて靴下のチェックを受けた思い出があります。

靴下は伸縮性があり、サイズの選び方は靴下に記載のサイズを購入することが多いと思います。しかし同じサイズでも履き心地が変わるなど、感じたことはないでしょうか。

素材、デザイン、靴下の織り方により、同じサイズ表示でも大きすぎて踵がズレやすかったり、きつく感じることもあります。特にストッキングや、着圧の靴下などは爪先が窮屈に感じる経験をした方も多いと思います。

日本の靴下は〇〇cm〜〇〇cmというサイズ表示がほとんど。でもドイツでは1インチ単位の靴下が販売されています。1インチ単位だと在庫の量が大変ですが、足に合った靴下を探すことができると思います。

ではどのように自分の足に合った靴下を選んだらいいのか、ご紹介させていただきます。

靴下を足の横に置いてみる方法もありますが、これだと店頭で靴下を探す時は難しくなります。

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【手を使って靴下のサイズを確認する方法】

1:手で軽く握りこぶしを作る。
2:靴下の踵部からつま先部分までを引っ張らずに軽く手指の付け根の関節に置き、靴下が指1本ぐらい重なれば、足に合っていることになります。(写真2)
着圧、ストッキングも同様に測定できます。

*手を使って靴下を測定する方法は「爪病変大辞典」 【2章 爪の構造】より引用させていただきました。

手と足の長さがほぼ一緒ということはとても面白いことです。
店頭で靴下を購入する時のサイズ選びにも便利です。

それから靴下の履き方も大切です。(写真 3)

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●爪先はあまり引っ張りすぎない。
●靴下の踵のラインと、足の踵をきちんと合わせる。

きちんと足に合った履物で、『快適な靴と足』をお過ごしください。


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